夫がマリから帰って来ました。
私の汗疱を治す薬を持ち帰ってくれました。
それは、茶褐色の粉。
これは、なんでしょうか?
鉱物?
植物?
なんと、イノシシの皮なのです。
夫はこれをバマコ中探してくれましたが見つからず。
どこどこ村の誰々のところに行けばある、と言われて、道無き道(って、そこまでじゃないですけど、まあ、悪路)を、バイクを飛ばして行ってくれました。
どこどこ村の誰々さんは、猟師でféticheur(なんて訳したらいいかな。まじない師?)。
まさに、音に聞こえた、という感じなのでしょう。
どこにあるかもわからないその方の家に、夫は人に尋ねつつ到着できました。
無事に手に入れたイノシシの皮を、夫が自ら炭で長時間かけて燻し、臼と杵でつぶして粉にしてくれました。
燻している時はすごいにおいだったそうです。
粉自体は香ばしい感じで、臭くはありません。
これをシアバターと混ぜて塗ります。
そうすると少し、獣のにおいがします。
今は植物療法のケーススタディをやっているので、すぐにこの薬を使うことはできません。
なにしろ動物性ですからね。
(とはいえ、日曜日の夜にこれをこぼしてしまい、かき集めて袋に入れたのですが、そのとき手についた粉を、しっかりすりこみました(笑)。一箇所割れてたのですが、翌日くっついていました。でも傷って普通は放っておいてもくっつくので、薬のおかげかどうかは、これくらいのことではわかりません)
ケーススタディに一旦区切りを付けたとき、まだ治っていなかったら、使おうと思っています。
汗疱を治すのも大事ですが、フィトセラピーでケーススタディをやるというのも大事なんです。
本末転倒でしょうか?
でもフィトセラピーでプロフェッショナルを目指しているので、ケーススタディをきちんとやりきりたいのです。
この汗疱はケーススタディとして実にチャレンジングな症状なのです。
意識的に取り組んで、約3ヶ月。
それ以前と比べたら、格段に良くなりました。
もう少し続けて、効果的なトリートメントのレシピをまとめたい。
同じ症状で悩む人々にアドバイスができるような何かを得たいと考えています。